更年期と甲状腺疾患の症状は似ています
更年期障害と甲状腺疾患は、動悸・ほてり・発汗・気分の落ち込みなど症状が非常によく似ているため、「更年期だろう」と思い込んでしまい、甲状腺の病気が見つかりにくいケースがあります。30〜50代の女性でどちらの症状が疑われる場合も、まず甲状腺機能の評価をおすすめします。

症状の比較
共通症状
- 動悸、息切れ
- ほてり、発汗
- 疲れやすい・だるい
- 不眠・イライラ
甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)に特徴的な症状
- 食欲があるのに体重が減る
- 手の震え
- 目の困り・眼球突出
甲状腺機能低下症(橋本病など)に特徴的な症状
- 体重増加・むくみ
- 便秘がち
- 声のかすれ
なぜ鑑別が重要か
更年期障害と甲状腺疾患では治療法が大きく変わります。血液検査で甲状腺機能と女性ホルモンを同時に確認することで、原因を正確に特定できます。
当院の診断方法
甲状腺ホルモン(FT3・FT4・TSH)と女性ホルモン(LH・FSH・E2)を同時に測定することで、更年期と甲状腺疾患を鑑別できます。受診当日にエコー検査も実施できます。
当院の治療アプローチ
甲状腺疾患の場合
バセドウ病・橋本病それぞれの病態に応じた治療を行います。
更年期障害が疑われる場合
症状に応じて漢方薬(保険適用)に対応しています。症状が強く、ホルモン補充療法(HRT)が適していると判断される場合は、婦人科へご紹介します。
両方が合併している場合
検査結果をわかりやすくご説明し、甲状腺機能異常があれば治療を優先しつつ、更年期症状には漢方治療やホルモン補充治療をあわせてご案内します。