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妊娠と甲状腺

甲状腺機能低下症は、不妊や流産、早産、妊娠高血圧症候群などのリスクになります。妊娠前から甲状腺機能を正常に保つことが重要です。

妊娠すると甲状腺ホルモン必要量は約1.5倍に増えます。そのため妊娠後に甲状腺ホルモン薬を開始したり、用量調整したりする必要があります。

甲状腺機能の管理は、TSHを指標に行います。

  • 妊娠前~妊娠初期(13週)はTSH<2.5μU/ml、妊娠中期以降(14週~)はTSH<3.0μU/mlが目標です。
  • TSH値が2.5μU/ml以上であれば、甲状腺ホルモン薬(レボサイロキシン)を服用します。妊娠中、授乳中の服用も問題ありません。
  • TSH値が2.5μU/ml未満でも、甲状腺自己抗体(抗TPO抗体、抗サイログロブリン抗体)が陽性の場合は、甲状腺ホルモン薬を服用することもあります。
  • 妊娠したら4~6週で受診し、甲状腺機能をチェックしましょう。30週前後にも甲状腺機能をチェックします。

分娩後は

  • 分娩すると、甲状腺ホルモンの必要量は妊娠前の状態に戻ります。そのため、分娩後は甲状腺ホルモン薬を減量または中止することが多いです。
  • また、産後に、約4~6割の方に甲状腺機能の変動がみられ(無痛性甲状腺炎)、産後の体調不良の原因になることがあります。
  • このため、産後も定期的なフォローを行います
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