B型肝炎ウイルス(HBV)は血液・体液を介して感染します。日本の成人における感染の多くは性行為によるものとされています。感染しても自覚症状がないまま慢性肝炎に進行することがあるため、予防が大切です。
B型肝炎とはどんな病気か
急性肝炎
感染から1〜6か月の潜伏期間の後、全身倦怠感・食欲不振・黄疸などが現れます。多くは回復しますが約1〜2%が劇症化することがあります。
慢性肝炎・キャリア化
幼少期に感染した場合は慢性化しやすく、ウイルスが体内に残り続けるキャリアになることがあります。慢性肝炎→肝硬変→肝がんへと進行するリスクがあります。
ワクチン接種の効果と年齢による違い
乳幼児期の3回接種でほぼ全員が免疫を獲得できます。20代までに接種しても高い効果が期待できますが、40歳を超えると免疫獲得率は約80%程度になります。
接種の流れ
既感染確認検査
すでにB型肝炎に感染している方はワクチンの効果が期待できないため、まず抗原・抗体検査を行います。
ワクチン接種
3回接種(初回・1か月後・6か月後)が必要です。
免疫獲得確認検査
3回目の接種から1〜2か月後に抗体検査を行い、免疫が獲得できたかを確認します。
接種スケジュール
3回接種(初回・2〜4週後・24週以降)でほぼ100%の抗体獲得が期待できます。3回接種後は約5年間効果が持続し、その後5〜10年ごとの追加接種が推奨されます。海外渡航前は出発1〜2か月前までに受診し接種を開始するのが理想です。
副反応について
よくある副反応
- 接種部位の赤み・腫れ・痛み(2〜3日で自然に回復)
- 倦怠感・発熱(比較的稀)
稀な副反応
- アナフィラキシー
こんな方に特に接種をお勧めします
- B型肝炎の感染歴・免疫がない方
- 医療・介護関係者
- 複数のパートナーがいる方
費用について
接種費用の詳細は当院の予防接種ページをご確認ください。
医師紹介(監修)
長田 潤 先生
うるうクリニック統括院長
長田 潤 先生
うるうクリニック統括院長
B型肝炎は感染しても自覚症状がないまま慢性肝炎に進行することがあります。感染リスクがある方は早めに検査・接種を受けることをお勧めします。