肺炎は日本人の死因の上位に入る病気です。高齢者にとって、予防できる感染症として接種を検討してほしいワクチンのひとつが肺炎球菌ワクチンです。
肺炎球菌感染症とは
肺炎球菌は、細菌性肺炎の最も多い原因菌のひとつです。肺炎だけでなく、中耳炎・副鼻腔炎・髄膜炎などを引き起こすこともあります。高齢者や慢性疾患(糖尿病・心疾患・慢性呼吸器疾患・腎臓病など)をお持ちの方は重症化しやすい傾向があります。
ワクチンの種類
現在、成人向け肺炎球菌ワクチンには主に2種類あります。
プレベナー20
20種類の肺炎球菌に対応する結合型ワクチンです。
免疫の記憶がつきやすく、重症の肺炎球菌感染症の予防効果が期待されます。
横浜市に住民票があり、接種日時点で65歳の方は、2026年4月1日以降、このワクチンが定期接種の対象となります。
また、対象外の方でも、任意接種としてご案内することがあります。
キャップバックス
21種類の血清型に対応する結合型ワクチンです。
より広い予防効果を希望される方や、COPD・免疫不全など感染リスクが高い方に適した選択肢です。
当院では任意接種としてご案内しています。
副反応について
よくある副反応
- 接種部位の痛み・赤み・腫れ(2〜3日で自然に回復)
- 頭痛・筋肉痛・倦怠感・発熱(接種後1〜2日で自然に回復)
稀な副反応
- アナフィラキシー(接種後30分以内に現れる重篤なアレルギー反応)
接種のタイミングと回数
肺炎球菌ワクチンの接種回数や対象は、定期接種か任意接種か、これまでの接種歴、選択するワクチンの種類によって異なります。 当院では、65歳で定期接種の対象となる方にはプレベナー20をご案内しています。
より広い予防効果を希望される方や、感染リスクの高い方にはキャップバックスをご案内することがあります。 詳しくは診察時にご相談ください。
費用について
接種費用の詳細は当院の予防接種ページをご確認ください。
こんな方に特に接種をお勧めします
- 65歳以上の方
- 糖尿病・慢性心疾患・慢性呼吸器疾患・慢性腎臓病などの基礎疾患がある方
- 過去に肺炎にかかったことがある方
医師紹介(監修)
長田 潤 先生
うるうクリニック統括院長
長田 潤 先生
うるうクリニック統括院長
肺炎は高齢者の死因の上位に入る病気です。基礎疾患をお持ちの方には特に接種をお勧めしています。5年ごとの再接種が重要です。