うるうクリニック港南台では、甲状腺専門医による診察と当日エコー検査で、原因を丁寧に調べます。
バセドウ病とは
バセドウ病は、甲状腺機能亢進症の原因として最も多い病気です。免疫の異常によってTSH受容体抗体(TRAb)という自己抗体が作られ、この抗体が甲状腺を過剰に刺激し続けます。その結果、甲状腺ホルモンが大量に分泌され、全身の代謝が異常に亢進した状態になります。
バセドウ病は女性に多く、患者数は男性の3〜5倍とされています。特に20代から40代にかけて発症しやすい傾向があります。

バセドウ病の症状
三大症状
- 甲状腺の腫れ(びまん性甲状腺腫)
- 頻脈(脈が速くなる)
- 眼球突出
そのほかの症状
- 動悸・息切れ
- 手の震え(振戦)
- 多汗・暑がり
- 全身のだるさ・疲れやすさ
- 食欲があるのに体重が減る
- イライラ・不眠・集中力の低下
- 月経異常
- 炭水化物の多い食事や運動後に手足が突然動かなくなる(周期性四肢麻痺)
更年期障害・自律神経失調症と間違われやすい病気です
動悸、発汗、イライラ、不眠といった症状は、更年期障害や自律神経失調症と非常に似ています。「年齢のせい」「ストレスのせい」と思い込んで受診が遅れるケースも少なくありません。気になる症状が続く場合は、一度甲状腺の検査を受けることをお勧めします。
バセドウ病が進行すると起こりうること
心血管系への影響
甲状腺ホルモンの過剰は心臓に大きな負担をかけます。不整脈(心房細動)や心不全に進行するリスクがあります。
骨へのダメージ
甲状腺ホルモンが過剰な状態が続くと、骨からカルシウムが失われ、骨粗鬆症のリスクが高まります。
甲状腺クリーゼ(緊急事態)
手術や感染症などをきっかけに、甲状腺ホルモンが急激に大量分泌される「甲状腺クリーゼ」を起こすことがあります。高熱・意識障害・心不全などを伴う生命に関わる状態で、緊急の治療が必要です。
バセドウ病は早期に診断・治療を始めることでは早期に診断・治療を始めることで、心臓や骨へのダメージを抑え、日常生活への影響を最小限にとどめることがことが期待できます。気になる症状が続く場合は、まず一度ご相談ください。
当院の診断方法
血液検査
甲状腺ホルモン(FT3・FT4)の上昇、TSHの低下、TRAb・TSAb の高値を確認します。
甲状腺ホルモンの結果は当日確認できます。
TRAbなどの抗体検査は外注検査のため、結果まで数日かかります。
甲状腺エコー検査
甲状腺の大きさや血流の状態を確認します。うるうクリニック港南台では、受診当日にエコー検査を実施できます。
鑑別診断が難しい場合
甲状腺シンチグラフィ検査が必要な場合は、近隣の基幹病院にご紹介します。
当院の治療アプローチ
内科的治療(当院で対応)
抗甲状腺薬(メルカゾール®・プロパジール®)の内服で、甲状腺ホルモンの合成を抑えます。服用開始から3か月以内に皮疹(約5%)や白血球減少・無顆粒球症(約0.1〜0.2%)の副作用が現れることがあります。副作用が疑われる場合は速やかにご連絡ください。眼の症状が強い場合は、必要に応じて専門の眼科へご紹介します。
外科治療・アイソトープ内用療法(専門病院へご紹介)
手術や放射性ヨウ素を用いたアイソトープ治療が適切と判断される場合は、連携する専門医療機関をご紹介します。
⚠ 妊娠中・授乳中の方へ:妊娠時期に応じて使用できる薬剤が異なります。妊娠5週〜16週はメルカゾールを避けプロパジールを使用し、16週以降はメルカゾールに切り替えることができます。早めにご相談ください。