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A型肝炎ワクチン

A型肝炎はA型肝炎ウイルスによる一過性の感染症です。B型およびC型肝炎と比べると慢性化することは稀です。感染症法では4類に分類されています。

感染経路

糞便から排泄されたウイルスが人の手を介して、水や氷、野菜や果物、魚介類を経て口に入ることで感染します。過去には、貝類による集団感染もありました。性交渉時に感染することもあります。

症状

ウイルスに感染し、2~7週間の潜伏期間の後に、急な発熱、全身のだるさ、食欲不振、吐き気や嘔吐が見られ、数日後には黄疸(皮膚や目の白い部分が黄色くなること)が現れます。潜伏期間が長いので、感染機会は前回の旅行時であったということもあります。

成人は小児よりも所見や症状が現れやすく、高齢者では重症度と死亡率が高くなります。ただし、日本では60歳以上の人の多くが免疫抗体を持っています。親子孫の3代でみれば、40代の父親のリスクが高いので注意してください。

感染した場合には、症状の発現前と症状の消失後にも、数週間はウイルスを排泄しますので、他人に感染させないように注意しましょう。

治療

特別な治療法はありません。症状に応じて治療し、安静にして抗体ができることを待ちます。

A型肝炎ワクチン(エイムゲン)

対象

基礎疾患に慢性の肝障害がある人(B/C型肝炎・肝硬変など)や高齢者は重症化しやすいため、予防接種による予防が推奨されます。また高齢者も重症化しやすいことから対象となります。A型肝炎が流行している国)へ旅行する際も、接種が強く推奨されます。A型肝炎は途上国を含め世界的に散発的に流行しており、ウイルスも環境中に長期滞在するからです。米国では小児の定期接種に含まれており、その他、上記患者さんにも積極的に接種され、実際にA型肝炎の報告数が激減しています。2013年3月から、エイムゲン®の添付文書改定によりそれまで 16歳以上のみの適応でしたが、小児(主に1歳以上)への接種も可能となりました。

ワクチン接種スケジュール

国産ワクチン(エイムゲン®)は安全で効果が高いワクチンの1つです。2回接種後2週間程度で免疫がつくため、海外渡航の際は出発1−2か月前までに受診し、接種を開始するのが理想的です。 海外渡航までに時間がない場合は、2週間あけて2回目の接種を行うことも可能です。3回目の接種は帰国後でも問題ありません。3回の接種でほぼ100%の抗体獲得が期待できます。3回接種するとその後約5年は効果が持続しますが、その後抗体価がさがるため、感染リスクがある場合は 5-10年ごとの追加接種(1回)が推奨されます。

副反応

ワクチン接種による一般的な副反応以外に、特別な副反応の報告はありません。

料金

9,900円(税込み)

 

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