「薬を飲み始めたら一生やめられない?」「副作用が心配」「生活に制限が出る?」——薬を勧められても不安でなかなか踏み出せない方に向けて、基本的な情報をまとめます。
薬物療法はいつ始まるのか
食事・運動療法だけでは血糖コントロールが改善しない場合、または診断時点ですでに血糖値が高い場合に開始されます。患者さんの病態・合併症の有無などを総合的に判断して医師が処方します。
内服薬9種類の特徴
ビグアナイド薬(メトホルミンなど)
肝臓での糖新生を抑える
SGLT2阻害薬(フォシーガ・ジャディアンスなど)
腎臓から糖を排泄。心臓・腎臓の保護作用もある
DPP-4阻害薬(ジャヌビア・グラクティブなど)
血糖が高いときにインスリン分泌を促進
GLP-1受容体作動薬(リベルサスなど)
食欲抑制・肥満改善・多面的な効果
スルホニルウレア薬
インスリン分泌を強力に高める
グリニド薬
食後のインスリン分泌を高める
αグルコシダーゼ阻害薬
糖の吸収を遅らせる
チアゾリジン薬
インスリンの効きを良くする
イメグリミン(ツイミーグ)
インスリン分泌促進と抵抗性改善
注射製剤(インスリン・GLP-1)について
インスリンは不足しているインスリン分泌を補う注射です。「インスリンになったら終わり」というイメージを持つ方もいますが、適切な管理によって合併症のリスクを下げることができます。GLP-1受容体作動薬(オゼンピック・トルリシティなど)は血糖コントロールに加えて体重管理・心血管イベントリスクの低減にも効果があります。
「一生薬を飲み続けなければいけない?」について
生活習慣の改善により薬を減らせるケースもあります。薬を始めることが、食事・運動に向き合う動機になる方も多くいます。
医師紹介(監修)
長田 潤 先生
うるうクリニック統括院長
長田 潤 先生
うるうクリニック統括院長
薬を始めることへの不安は自然なことです。薬の必要性・種類・量については患者さんのライフスタイルに合わせて一緒に考えますので、まずご相談ください。