COLUMN

コラム

おたふくかぜワクチン
難聴という後遺症を防ぐために2回接種を

2026.07.08 予防接種
おたふくかぜワクチン

おたふくかぜは子どもがかかるイメージが強い病気ですが、大人がかかると重症化しやすく、特に難聴という後遺症が残ることがあります。接種歴・罹患歴を確認してみましょう。

おたふくかぜ(ムンプス)とはどんな病気か

ムンプスウイルスによる感染症で、耳の下の耳下腺が腫れて痛みが出るのが特徴です。発熱・頭痛を伴うことも多く、唾液腺の腫れは通常1〜2週間で回復します。

注意すべき合併症

  • 無菌性髄膜炎:頭痛・嘔気を伴う。多くは回復するが稀に重症化
  • 難聴:片側性の感音難聴。治りにくいことが多い
  • 精巣炎(成人男性):不妊の原因になることがある

なぜ2回接種が推奨されるのか

おたふくかぜワクチンの1回接種の有効率は約78%です。2回接種することで約88%まで高まります。1回だけでは免疫が不十分な方が一定数いるため、2回接種が推奨されています。

接種のタイミングと対象

  • 1歳以降から接種可能(当院は15歳以上を受付)
  • 1回目と2回目は4週間以上の間隔をあける
  • 罹患歴がない・接種歴がない方に推奨
  • 接種後2か月間は妊娠を避ける(生ワクチンのため)

接種スケジュールに関する注意点

生ワクチン(風疹・麻しん・おたふくかぜ・水痘など)を接種する場合、他の生ワクチンとの間隔は原則として27日以上あける必要があります。複数の生ワクチンでも、同日接種なら可能です。

副反応について

よくある副反応

  • 接種部位の赤み・腫れ・痛み
  • 接種後1〜3週間頃に耳下腺・顎下腺の軽い腫れ・発熱(約1〜2%)

稀な副反応

  • 無菌性髄膜炎(0.03〜0.06%):頭痛・嘔気。多くは自然に回復
  • アナフィラキシー

感染した場合の合併症リスクと比較すると、ワクチンによる副反応のリスクははるかに低いです。

費用について

接種費用の詳細は当院の予防接種ページをご確認ください。

こんな方に特に接種をお勧めします

  • 65歳以上の方
  • 糖尿病・心疾患・慢性呼吸器疾患などの基礎疾患がある方
  • 小さなお子さんや高齢者と同居している方
  • 医療・介護関係者の方

医師紹介(監修)

長田 潤

長田 潤 先生

うるうクリニック統括院長

おたふくかぜによる難聴は治りにくく、日常生活に大きな影響を与えます。罹患歴・接種歴がはっきりしない方は、2回接種をお勧めします。

うるうクリニック港南台での受診について

接種を迷っている方も、まずご相談から始めていただけます。うるうクリニック港南台では土日も診療しています。

長田 潤 先生