おたふくかぜは子どもがかかるイメージが強い病気ですが、大人がかかると重症化しやすく、特に難聴という後遺症が残ることがあります。接種歴・罹患歴を確認してみましょう。
おたふくかぜ(ムンプス)とはどんな病気か
ムンプスウイルスによる感染症で、耳の下の耳下腺が腫れて痛みが出るのが特徴です。発熱・頭痛を伴うことも多く、唾液腺の腫れは通常1〜2週間で回復します。
注意すべき合併症
- 無菌性髄膜炎:頭痛・嘔気を伴う。多くは回復するが稀に重症化
- 難聴:片側性の感音難聴。治りにくいことが多い
- 精巣炎(成人男性):不妊の原因になることがある
なぜ2回接種が推奨されるのか
おたふくかぜワクチンの1回接種の有効率は約78%です。2回接種することで約88%まで高まります。1回だけでは免疫が不十分な方が一定数いるため、2回接種が推奨されています。
接種のタイミングと対象
- 1歳以降から接種可能(当院は15歳以上を受付)
- 1回目と2回目は4週間以上の間隔をあける
- 罹患歴がない・接種歴がない方に推奨
- 接種後2か月間は妊娠を避ける(生ワクチンのため)
接種スケジュールに関する注意点
生ワクチン(風疹・麻しん・おたふくかぜ・水痘など)を接種する場合、他の生ワクチンとの間隔は原則として27日以上あける必要があります。複数の生ワクチンでも、同日接種なら可能です。
副反応について
よくある副反応
- 接種部位の赤み・腫れ・痛み
- 接種後1〜3週間頃に耳下腺・顎下腺の軽い腫れ・発熱(約1〜2%)
稀な副反応
- 無菌性髄膜炎(0.03〜0.06%):頭痛・嘔気。多くは自然に回復
- アナフィラキシー
感染した場合の合併症リスクと比較すると、ワクチンによる副反応のリスクははるかに低いです。
費用について
接種費用の詳細は当院の予防接種ページをご確認ください。
こんな方に特に接種をお勧めします
- 65歳以上の方
- 糖尿病・心疾患・慢性呼吸器疾患などの基礎疾患がある方
- 小さなお子さんや高齢者と同居している方
- 医療・介護関係者の方
医師紹介(監修)
長田 潤 先生
うるうクリニック統括院長
長田 潤 先生
うるうクリニック統括院長
おたふくかぜによる難聴は治りにくく、日常生活に大きな影響を与えます。罹患歴・接種歴がはっきりしない方は、2回接種をお勧めします。