手のひらでも血糖測定できます。
[2019.12.13]
院長です。通勤の朝、遅い紅葉が目に鮮やかです。
今日は血糖測定の指先穿刺がどうしてもうまくいかないという患者さんからの相談がありました。困っているのは、血液が十分量でないため、センサーがエラーになってしまうという内容でした。ワンタッチアクロで4mm→5mmと針を長くしてもいくらやっても同じ。診察室で実際やってみても確かにそのとおりでした。
そこで、今回は手のひら血糖測定をおすすめしました。指先測定と比べて手のひら測定は、血液の絞り出しや血糖測定の手技が少し難しくなりますが、精度は遜色ありません(J Diabetes Sci Technol. 2010 Jul 1;4(4):906-10.)
この方の穿刺時の血液量は第4・5指>手のひら>>第1〜3指と差があったため第4・5指と手のひらのローテーション穿刺をしてみましょうということになりました。
グルコースモニタリングが精度的にまだ観血的にならざるを得ない現時点においては、いろいろな課題はありますが、その都度よい解決方法をご提案できるとよいなと考えています。