花粉症の季節到来!
今日から3月です。気温も暖かくなってきて、花粉の飛散が今日から非常に多くなります。
実際、クリニックに来られる患者さんも花粉症の方がずいぶん増えてきました。花粉症の対策は1に予防、2にアレルギー薬、3に舌下免疫療法です。
日常生活上の予防
花粉に接触する機会と量を減らすことが大切です。
- マスク、眼鏡、帽子を着用する。
- 表面がすべすべした素材のコートを着用する。
- 帰宅時に衣服や髪をよく払ってから入室する。
- 入室後、すぐにうがい、手洗い、洗顔をする。
- 窓、戸をなるべく閉めておく。換気時には窓を小さく開け、短時間にとどめる。
- 洗濯物の外干しは避け、室内干しや乾燥機を使用する。
- こまめに掃除をする。特に窓際を念入りに掃除する。
- 空気清浄器を使用する。
- その他に、喫煙、睡眠不足、過労、ストレス、偏った食事などは症状を悪化させる要因といわれていますので、シーズン中はこれらを避けるといった配慮も必要でしょう。
抗アレルギー薬
抗ヒスタミンの内服、点鼻、点眼薬で対症療法が可能です。抗ヒスタミン薬は眠気を伴いますが、薬の種類によって強弱があります。ライフスタイルに応じて提案します。
舌下免疫療法
スギ花粉症と確定診断された方を対象に、スギのアレルゲンの錠剤を毎日服用することによって、時間をかけてアレルギー反応を減らしていくアレルゲン免疫療法です。
1日1回、少量の治療薬から服用をはじめ、その後決められた一定量を数年間にわたり継続して服用します。初めての服用は、医療機関で医師の監督のもと行い、2日目からは自宅で服用します。
長期にわたり、正しく治療が行われると、アレルギー症状を治したり、長期にわたり症状をおさえる効果が期待できます。症状が完全におさえられない場合でも、症状を和らげ、アレルギー治療薬の減量が期待できます。
主な副作用としては
- 口の中の浮腫、腫れ、かゆみ、不快感、異常感
- 唇の腫れ
- 喉(のど)の刺激感、不快感
- 耳のかゆみ
など、重大な副作用としては
- ショック
- アナフィラキシー
があります。そのため、初回は院内での内服して15分間の観察を行います。
また、舌下免疫療法が始められるのは、花粉が飛散していない5〜11月の間です。
舌下免疫療法ご希望の方は、web予約に「スギ舌下免疫療法希望」と記載してください。