メニュー

当院でのインフルエンザ第1号が発生しました。

[2019.10.04]

一日前からの発熱、関節痛、喉の痛みと咳で来院され体温38度。迅速キットでは1分以内でくっきりとA陽性でした。既に、県内では川崎市で学級閉鎖の学校も出ており(https://www.kanaloco.jp/article/entry-194678.html)、例年より早い流行が予想されます。日々の体調管理と感染予防にご注意ください。感染予防は以下の4つです。

1.手指衛生

インフルエンザ感染対策の基本は「手洗い」です。インフルエンザウイルスに感染する要因の多くは、手に付着したウイルスが物品に付着し、そこからまた手を介して鼻や口、目から体内に入ることです。インフルエンザウイルスは手洗い石けん液やアルコール手指消毒剤を正しく使用することで、手に付着したウイルスを洗い流す、または不活化(感染力を失わせる)ことが容易とされています。

2. うがい

うがいは、繊毛運動のようなのど本来が持つ防御機能を高めるとともに、物理的な洗浄効果や、さらにうがい薬を使えば殺菌作用によって口腔やのどを清潔にします。その結果「口腔」を介する感染対策の抑制が期待できます。

3.マスク

咳やくしゃみの際に、病原体を含むしぶき(飛沫)を他のヒトにうつさないようにする対策です。たとえばインフルエンザにかかった人がくしゃみをすると、ウイルスを含む飛沫が放出され物品に付着→ウイルスで汚染された物品を他のヒトが手で触れる→その手で目や鼻をこすったり、食事したりする。以上のように、モノを介して伝播することも考えられます。マスクを着用することで、飛沫が拡散することを抑えられます。

4.予防接種(インフルエンザワクチン)

インフルエンザワクチンを接種することで、感染を100%防ぐことは出来ませんが、一定の予防効果と、重症化を抑える効果が期待できます。ここ数年のインフルエンザウイルスのタイプはA型がA(H1N1)pdm09亜型とA(H3N2)亜型の2種類、B型が山形系統とビクトリア系統の2種類が検出されています。今シーズンも同タイプのインフルエンザウイルスの流行が予想されるため、ワクチンも同じ4種類が入っています。今年のインフルエンザワクチンも、昨年に続いてA型インフルエンザウイルス2種類、B型インフルエンザウイルス2種類、合計4種類のインフルエンザウイルスに対する抗体が含まれています。

2019年度のインフルエンザワクチンに含まれる抗体4種類
A型:A/ブリスベン/02/2018(IVR-190)(H1N1)pdm09
A型:A/カンザス/14/2017(X-327)(H3N2)
B型:B/プーケット/3073/2013(山形系統)
B型:B/メリーランド/15/2016(NYMC BX-69A)(ビクトリア系統)

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME